濱田宏一さんが選ぶ「新NISAで持ちたい優待株10」

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どうも、濱田宏一です。今月のテーマは新NISAで持ちたい優待株ですね。私も一般NISAを活用していますが、銘柄選びに苦労することがありました。上限額が120万円のため、投資金額が高い銘柄を選ぶと他の銘柄を選びにくくなってしまうからです。その点、新NISAの成長投資枠は現行の2倍、240万円です。これなら投資候補になる銘柄の幅が広がりますね。

新NISAは制度が無期限になります。現行では投資して5年たてば、売却かロールオーバーか課税口座に移すか。もし含み益が多くあったら、売却してキャピタルゲインが非課税になるメリットを生かす選択をするかもしれない。そう考えると、株主優待に長期保有優遇制度がある銘柄の購入に尻込みすることがありました。期限のない新NISAでは、長期優遇制度のある優待株にためらうことなく投資できます。

ただしインカムゲインが非課税のNISA口座では、配当利回りが高い株を選ぶという基本は変わりません。無配だが優待がある株は課税口座で、配当利回りが高い優待株は新NISA口座と、使い分けも検討したいものです。

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そう考えると、配当利回りが高く優待に5年以上保有の長期優遇があるKDDIは新NISAにぴったりだと思います。配当利回りが3%超で3000円相当のカタログギフトがもらえます。5年以上保有なら5000円相当になります。

リコーリースも配当利回りは3%超。優待はQUOカード2000円分です。1年以上保有すれば同4000円分にアップ。しかもこちらは28期連続増配です。

変圧器などを販売する愛知電機は配当利回りだけで4%超あり、3000円相当の選べるギフトがもらえます。

不動産のエスリードは株価が高くなりましたが、株価指標を見ると割安なので取り上げました。配当利回り3%超で、こちらも3000円相当のカタログギフトがもらえます。

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不動産のサムティの優待は200株以上でホテル無料宿泊券。しかし議決権を行使すると1回につき1000円のQUOカードがもらえます。初年度は100株のみ買って議決権行使でQUOカードをもらい、機を見て100株を買い増す戦略で行きましょう。

医療器材の販売を手掛けるオルバヘルスケアホールディングス。配当利回りは4%ほど、優待はQUOカード1000円分です。

非鉄商社のアルコニックスの優待はカタログギフト。3年以上保有すればカタログが2つもらえます。

住宅建材のOCHIホールディングスは配当利回り約4%で初年度からQUOカード2000円分の優待です。

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人材派遣のウィルグループは3年持てば総合利回りが6%ほどになります。

最後に不動産の明和地所。配当利回りだけで5%近くあるのが魅力です。以上の10銘柄でだいたい240万円になります。

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（佐藤由紀子）

［日経マネー2023年11月号の記事を再構成］